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単発記事
特集2020 新・接骨院経営術 新春鼎談
<外傷治療>を土台に据えた接骨院 
熱き院長たちの視点から 柔整師と接骨院の「現在~未来を展望する」
2020年が幕を開けた。今年は例年以上の変化が見込まれる治療院業界。
国家試験の内容がガラリと変わり、学校や現存する治療院にまで少なからぬ影響を与えそうだ。
今回お招きした3名は、いずれも「外傷治療」を武器に独自の戦略、経営方針で院を成功へ導いてきた猝埃圻瓩燭繊6罰Δ慮従、今後の予測に至るまで自由闊達に議論していただく!

出席
戸畑智秋 鹿児島県出身 46歳 ちあき接骨院(神奈川県大和市)院長
安川元也 東京都出身 34歳 安川接骨院グループ(東京都立川市)総院長
久保聖史 北海道出身 31歳 株式会社COmedi(東京都品川区) 代表取締役
右肩上がりに増え続けてきた柔整師や接骨院。
これに民間資格者の参入などが加わり、2020年はさらなる大乱立時代が到来すると予想されます。
皆さんの院が講じている生き残りのための施策についてお聞かせください。
戸畑 確かに私の周辺を見るだでも、治療院の数自体はどんどん増えています。しかし、「外傷治療がしっかりできるか?」といわれ、自信をもってハイと答えられる院は少ないのではないかと考えます。
だから今後どんなに数が増えても「しっかり外傷を診ていけば患者様が選んでくれる」という考えはあります。

安川 なるほど。それは強い(笑)。
私の場合は父親がつくったグループ院を引き継いだ経緯もあり、最初から外傷治療だけ突出させることができなかった。
技術的な未熟さをカバーするために視点を変える必要があったわけですね。ですから「患者さんへの接遇の仕方」「わかりやすい説明」、さらに「商圏エリア=地域内での立ち位置を明確にすること」などに注力。基本となる特長を構築し、それに磨きをかけることで経営の安定を図っています。

久保 私は現在31歳なのですが、私たち世代が独立を考える時期です。今の業界は変化が早く混沌としていますから5~10年という長いスパンで業界全体の変革を見据えて動いていく必要がありますね。
前職で東京の店舗責任者をまかせていただていたときのこと。
外傷メインで、近隣の接骨院から骨折患者の紹介を受けたり、整形外科や病院との連携もでき接骨院としてはお手本となるような運営ができていました。一方で、自費施術をほとんど取り入れていなかったため、正直経営面でいうと大成功とは言えませんでした。

大競争時代の中で淘汰され廃業する接骨院。
今後は接骨院という業態に囚われない新しい発想も必要になる。
このあたりについて皆さんはどう考えますか?
久保 私の周りでもまったく別の仕事に就いたりと、柔整師を辞めてしまう人もいます。もったいないですね。
相当量の知識や経験、長年かけて身に付けた技術を手放すのですから。時代の流れを考えると「柔整師=接骨院をやらなければいけない」という固定概念は変えていかなければと思っています。たとえば接骨院以外にも「介護福祉」「トレーナー」「整体」など、柔整師ほど健康に多角的アプローチができる職種はないと思っています。

安川 同感です。現在の日本の医療制度って「傷病に対して治療する」というアプローチなんですよね。それを象徴するのが保険制度。
傷病に認定されないと保険を使えません。
しかし「傷病が治る=健康」ではない。怪我を治せば直ちにパーフェクトな身体が手に入るわけではないのです。その点、柔整師は傷病を治した後の「健康をつくる」ためのスキル、知見を備えている。引き出しは広いはずです。

戸畑 接骨院が「ほねつぎ」と呼ばれた私の時代はともかく、今、接骨院経営は本当に厳しい時代。今後は技術だけではなく経営者としてもしっかり勉強していない人は、厳しい時代になるでしょう。
接骨院の経営基盤と考えていた「保険」も取扱い方が難しくなってきている。逆にいえばこれからはしっかりとコンプライアンスを強化しないと長期経営は難しいかもしれません。

「治療家であるための基本」「治療家であり続けるための条件」。
このあたりをどのようにお考えですか?
戸畑 「こんにちは」と自然に挨拶できること(笑)。
これが最初にできないと話にならない。技術があっても人間力がない人は治療家に向いてないです。患者さんから信頼されないですよね。ウチではアルバイトを含め全員に出勤日は襟付き(の上着)で出勤するよう指導し、スタッフにも普段から「怪我をみる先生としての自覚」を徹底的に指導していますね。

安川 「自分の家族がどういう医療を受けたら嬉しいか?」
を考えてみてください。自分の子どもや父母が安心して治療を受け、心満たされて家へ帰れるか? 自分や家族に病気や怪我で苦しむ人がいた経験が、医療を目指す動機になったはずです。
私もそうでした。治療家になって今度は自分が「感動を与える側」になったんだよ、と。原点回帰。基本が大事ですね。

久保 2つあるのですが…。「治療家であるための基本」でいうと、「なぜこの柔整師になったのか?」を語れることです。
この想いって患者さんに伝えている先生は少ないと思います。
皆さん絶対に少なからず「人の役に立ちたい」と思って始めたはずです。その気持ちが大切にできれば必ず地域に必要とされる先生や院になります。もう一つは「外に出る、人と会う、コミュニケーションが好きか?」も大事な点です。これらが苦手、もしくはやっていない先生は恐らく患者さんとのコミュニケーションもうまくいっていないのでは…
と思います。(笑)。

  

※記事の詳細は、ひーりんぐマガジン66号(新春号)をご覧ください。

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