ソフトブロック・テクニックは2個のブロックだけを使い、急性および慢性の腰痛などに非常に高い効果が得られるものだ。これは脳脊髄液(CSF)の排出と吸収・積極的増産・循環をコントロールすることにより、自律神経・血液・リンパ・筋肉・骨格・内臓などの不調や痛みなどを改善し、体の内部環境を正しい状態に導くのがCSFプラクティス(脳脊髄液調整法)。鍼や指圧などの刺激療法とは異なり、自然治癒力を最大限に引き出すソフトな根本療法だ。 CSFプラクティスは、身体のバランスをコントロールしている脳を活性化させ、正常に働かせる事によって内臓や筋肉を本来の良い状態にコントロールし、自然治癒力が高まり健康な身体へと導かれるのだ。それまで縮んでいた筋肉も弛緩し、弛緩していた筋肉は収縮して、背骨のバランスがまっすぐになろうとして可動性が良くなり、これらの異常によって起きていた痛みなどの症状が改善される。 「CSFプラクティスは誰もが効果を出す事ができ、患者に希望をもたらす治療法。習得するのに難しい技術ではなく、入門編のテクニックならばさほど時間がかからずに習得が可能」というのはCSFプラクティスを考案してパーフェクトクラニオロジー協会を立ち上げた宮野会長。 「治せる技術」でなければ生き残れない 動体療法学会 大島正樹会長 ギックリ腰や寝違いに即効効果があるという「動体療法」をご存じだろうか。日本では馴染みのない療法かもしれないが、これは徐々に外国で広まりつつある療法なのだ。 動体療法の特徴について大島正樹氏は次のように説明する。 「体は痛みがあるとその動きを止めようとします。また何度も同じ動きで痛みを感じると脳が痛みを覚えてしまいます。ところが動体療法では痛みのある方向に動かして治療するため脳が記憶していた痛みの記憶を消し去ってしまいます。局所の整体と脳の痛みの記憶を一度に取り去ることから『腰痛・寝違え即効療法』とも呼ばれます」。動かして痛みを再現させながらポイントを刺激し治すというのが最大の特徴だ。 この療法はアメリカのカイロドクターやドイツの大学で教鞭を取っているドクターをはじめ、オランダ、オーストラリアやインドネシアでも受け入れられつつある。そんな広がりを見せる大きな要因は、「簡単、安心、安全」であるからと大島氏は語る。 セミナー会場では実技を中心に大島氏や講師が分かるまで手取り足取り教えている。受講生は柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師や鍼・灸師、看護師が多く、座学よりも実技中心の授業が好評だ。
※記事の詳細は、ひーりんぐマガジン34号(新春号)をご覧下さい。
写真:宮野博隆氏、大島正樹氏