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訪問マッサージ
マッサージの訪問施術の実際
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訪問施術を目指すあマ指師として実際の施術云々の前に我々のマッサージが 「寝たきりの高齢者」 に対して 「何が出来るか?」 と同時に 「何をしなければならないのか?」 を認識する必要があります。

 関節拘縮とは筋の萎縮により関節可動域が制限された状態のことですが、ここに至るまでのプロセスには筋に力が入らない弛緩性の麻痺と神経伝達の問題により強い力が加わり結果的に骨を引き寄せてしまう脳性の麻痺に大別でる訳です。いずれにしても関節は筋肉に引き寄せられた状態のままとなり結果的に関節拘縮に至ります。

 弛緩性の場合、初期には関節可動域が、ほぼ健常に近いのですが、筋肉がやせ細るに従い筋萎縮が進行し結果として骨を引き寄せて関節拘縮に至ります。

 筋肉を使えない、あるいは使わない状態が続くと次第に筋萎縮が始まります。すなわち筋萎縮は筋肉の極端な運動不足が遠因だといえます。

 弛緩性にしても脳性のものにしても自動運動が出来ない患者に対して、我々マッサージ師が他動的に筋肉と関節に運動をさせれば、筋肉内の血行が促進され機能維持につながり、さらにこれらの運動を継続することによって患者に筋力がつき、自動運動もある程度、可能になる状態が期待できます。

 関節拘縮の前段とも言える筋萎縮をよく観察すると、上肢の場合は、屈筋が萎縮し下肢では伸筋が萎縮しているのが判ります。これは拘縮した関節を構成する最も強く太い筋肉が一番短くなった状態となるからです。

 この状態の筋萎縮を改善する施術としては筋腹を直接、刺激しないで血行の促進のみを目的とした軽擦が中心となります。
 筋腹に直接刺激を与えると筋は収縮する傾向があり、関節拘縮の改善には萎縮した筋肉を緩めるための軽擦が有効であるというのが私の持論です。

 萎縮した筋肉をほぐすことにより筋肉内の血行が増加することで、おのずと萎縮した筋肉内に栄養と酸素の供給がなされ筋肉そのものが改善し筋肉に力が蘇生されます。筋力が蘇生されれば、筋が自動的運動を再開し拘縮されていた関節にも少しずつですが可動域が拡大されてきます。

 更に運動 (自動、他動にかかわらず) を続ければ筋肉組織内の血液循環が促進されると同時に関節の可動域もさらに拡大するのです。

 つまり、治療対象となっている関節そのものとその関節に付着している筋肉の連動運動を相互に利用して関節を構成している全組織を改善する方法これがいわゆる医療マッサージにおける関節リラクゼーションと呼ばれるものです。

 関節リラクゼーションが必要な患者の場合、皮下脂肪が少なくなっていますので、仙骨、大腿骨大転子、肩甲骨、後頭、踵、外踵、肘等の各部位と布団間で末梢血管を圧迫し虚血の状態となります。

 こうなりますと必要な酸素や栄養などが運ばれなくなり、皮膚が発赤し、糜爛 (びらん) ・潰瘍を経て一種の部分的な壊死である辱瘡 (じょくそう) 、いわゆる 「床ずれ」 が発生することなります。そのために関節を対象とした関節リラクゼーション施術とともに全身の血行改善の施術も重要になります。


  ◇   ◇   ◇

 圷 (あくつ)  小次郎 :日本手技療法協会 あん摩マッサージ指圧師
[ひーりんぐマガジン 3号より]

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