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治療院開業マニュアル
資金と収支・設備投資と採算性 (後編)
治療院開業マニュアル4
開業するためには設備投資資金が必要です。自己資金が潤沢にあれば問題ありませんが、資金不足が考えられる場合は事前に資金調達をしておく必要があります。
現在、一般的な資金調達方法としでは金融機関からの融資があります。しかし、銀行、信用金庫、政府系公庫等からの資金調達以外では問題がでる場合があります。

● 経費をコントロールする

 私はいろいろな業者との取引に際し強力に値引き交渉を行う事を勧めてきました。人によっては口うるさくケチ臭いと思うでしょうが、これは、前述した「儲けを出せる商売」にするための「儲けが出る仕組み」の基本的な方法に他なりません。
 どのような商売にもいろいろな経費がつきものですが、この経費をコントロール出来なければ「儲けが出る仕組み」を作ることは不可能です。

 経費には、大きく分けて固定的に決まった金額が支出される費用(経費)と毎月の活動の度合いに従って支出される費用(経費)の2種類があります。

 毎月固定的に決まった金額が支出される費用とは、家賃、リース料、内装工事費等があります。(内装工事費等も支払は一括で行いますが、償却は規定の期間に割り振る事になるので毎月固定的に決まった金額が支出されると考えます)これらの経費は、休業日であろうが、営業日であろうが確実に支出される経費で、会計や経理の世界では、「固定費」 と呼びます。一方、アルバイトや電気代等の様に使えば使っただけ発生する経費を「流動費」と呼びます。

 特に開業時の商売における「儲けが出る仕組み」の第一歩はこの「固定費」を可能な限り小さくすることにあると思います。
 商売には、ある一定の売上を下回ると赤字(損失)となり、逆にそれを上回れば黒字(利益)となるポイント(売上高)があります。これを経理・会計では損益分岐点と呼びます。この損益分岐点は固定費が小さい程、低くなります。
 つまり、損益分岐点(Breake even point)とは、営業活動をしていて利益も損失も発生しない売上高であります。いわゆる「採算ライン」です。

 接骨院に於ける固定費と売上高の関係について簡単に説明します。例えば、家賃50万円の不動産物件と30万円の不動産物件があったとします。その接骨院の患者一人当たりの平均的な請求金額(売上)が月額8000円とすると家賃50万円を支払う為には月間、最低でも62.5人の患者が必要となります。

 しかし、家賃30万円では37.5人となります。開業予定地域に競合する接骨院があり、予想される1日の来院患者数は40人程度であるとするならば、当然、家賃30万円の物件を開業予定物件として選択するべきでしょう。

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