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不正請求の実態
「ここまでなら請求できる」 はもう通用しない (前編)
不正請求の実態2
不正を行った柔道整復師が新聞報道されると、まるですべての柔整師が不正を働いているようにみられてしまいます。残念なことです。
S院長とT院長は、実際にこの不正請求で処分を受けた柔整師です。
今回、そのときの生々しい様子を聞くことができました。


 不正を行った柔道整復師が新聞報道されると、まるですべての柔整師が不正を働いているようにみられてしまいます。残念なことです。このようなことが続くと社会的な評価も下がってしまいます。

 S院長とT院長は、実際にこの不正請求で処分を受けた柔整師です。S院長は数千万円の返還請求と1年間の療養費取り扱い停止処分を受けました。T院長は1200万円の返還請求と資格停止5年間の行政処分を受けたのです。

 今回、そのときの生々しい様子を聞くことができました。

  ◇   ◇   ◇

● 弟子の不祥事が発端に〜S院長の体験
 当時千葉県の船橋市で接骨院を開業していたS氏のもとから独立して開業した、元スタッフが引き起こした不正受給が発端でした。
 元スタッフは借金返済のために、来院してもいない患者の家族を施術したと偽り請求し、不正に受給していたのです。

 5人家族のうちの主婦1人が来ていただけなのに5人全員来たことにしていました。患者の保険証をコピーしていたので、生年月日などを記入し架空の請求をしていました。その家の娘さんは海外留学していたので、健保組合からの問い合わせで発覚したのです。
 保険者が調査したら、あっちもこっちも出てきました。

 S氏はこうした所業について、ここまでなら、弟子の不祥事と言って苦笑いで済んだのですが、この元スタッフは言い逃れ(のつもり)のため、すべてはS氏から指導を受けたことだと言い放ったのです。

 もちろんS氏はそんな指導はしていません。
 けれども、当時S氏の接骨院には1日に250人もの患者が来ており、レセプトも月1000枚以上が出ていました。資格者5人と受付などアルバイト4〜5人でやっていましたが、「叩けば埃が出る」ことも事実でした。

  ◇   ◇   ◇

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