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不正請求の実態
独立、そして二度目の不正請求
不正請求体験談 第二回
不正請求体験談の第二回。どういった経緯で不正請求に走ってしまうのか?独立して経営を行う難しさも合わせて読み取っていただきたい。

経験者が語る不正請求体験談

第一回に続き、過去に不正請求を行ってしまった、ある先生の体験談をご紹介します。なお先生のプライバシーの関係上、実際の事実とは異なる表現が一部用いられている事をご了承ください。

親戚の経営する介護事業所において、老人のための施術を始めた先生。仕事柄、腰を痛めやすいスタッフ達をも施術することになったのも束の間、経営者である親戚から告げられたのは「勤めているスタッフが腰を痛めてばかりでは労働基準監督署から指導されてしまう。だから正しい請求を上げるのは止めてくれ」ということでした。

突然の裏切り

「労働基準監督署の一件以来、親戚とはあまり会話をしなくなりました。むしろ親戚が私を避けているようでした。
その頃からでしょうか、事業所の一部のスタッフが私に何かを言いたげな目を向けて来ていたのです。私は『あぁ親戚との一件を気にかけてくれているのだな』といった程度にしか気にしていなかったのですが、それは大きな誤りだったと今にして思います。

ある日私が事業所に顔を出すと、事務職のスタッフに言われたのです。
『先生の保険請求に関して調査が入りましたよ!』
まさに寝耳に水でした。」

初犯だったから

不正請求を行ってしまった先生。残念ながらこの時の記録が残っていないため、詳細は今となっては記憶にもないのだという。
「……実はこの後の事はよく覚えていないのです。初めての経験で記録も取っていませんでした。

今にして思えば、親戚は私に諸々の罪をなすりつけるために雇い入れたのでしょうね。どうやら親戚は随分前から、調査が入る事を感づいていたようなのです。とは言え後の祭りです。
これが私の初めての不正請求です。初犯ということもあり、大した罰は無かったように記憶しています。

ただ、本当に思うのは、この時にもっと辛い目に遭っておけば良かったんです。この時は初犯ですし、事情もありましたのでさほど大変な目には遭いませんでした。それだけにすぐに忘れてしまったほどです。それで安心してしまったのですね…。ここで心を入れ替えていれば、数千万円を失う事も無かったのでしょうね」

独立、そして栄光

苦い経験を経て、先生は独立の道を歩む。 「捨てる神あれば拾う神ありで、介護事業所を追われるかたちで逃げ出した私に同情して、開業資金を融資してくれる方がいたのです。

院長になった私は遮二無二働きましたね。今度はいくら働いても文句を言う人間はいないのです。真っ当に働いて働いて、それこそ24時間常に頭を動かしていました。慣れない経営者業務も必死で取り組みました。

開業当初こそ、月末になると頭を抱えるような日常でしたが、開業して数年も過ぎると、いつの間にかに院の経営はすこぶる安定していました。それどころか、儲かっていた。儲かっているということを意識しないほど、施術に没頭していました。そこで思ったのです。『よし、この院をもっと大きくしてやろう』と。

スタッフの数も増員し、拡大をしていけるように、さらに熱を入れて働きました。そしてこれが、打てば響いたのです。スタッフを増やせばその分儲けも大きくなる。大きくなった儲けをさらに分院の開業などに宛てれば、さらに儲けは大きくなる。いつしか私は天狗の鼻が自分で支えられないほどに伸びきっていました。」

集団指導

集団指導。保険者から呼び出されて、請求に関しての説明などが行われる。言うならば保険者からの不正請求に対する"牽制"であろう。

「開業して5年も経つと、誰もが一度は集団指導に呼び出されます
私の他にも何人かの先生が呼ばれていたわけですが、どの顔も不安そうにしていました。集団指導では、不正請求に対して如何に厳しく対処しているかというレクチャーが行われます。まぁ普通の先生であれば緊張感を味わうのでしょうね。

ところが私は天狗になっていたこともありますし、何より過去の苦い経験がある。何やら戦地から生き延びてきたような錯覚を覚えて、
『ふんっ。こんな厳しさも知らないような奴らと一緒に指導されなきゃいけねぇのか』
なんて思っていたのです。本当に大馬鹿者でした。」

二回目の不正請求

「集団指導の時には『別に俺は不正なんかしなくても十分儲けている』なんて思ったのも束の間で、集団指導からしばらくすると私の院は急激に売上を落としていました。

原因はいくつもあります。
春夏の売上の勢いで雇ったスタッフが、秋冬に売上が落ちて暇を持てあますようになったこと、
当初は弟子・インターンとして雇ったスタッフが従業員としての待遇の改善を求めて来たこと、
宣伝に予算をかけられなくなってきたこと、
院全体の伸びの勢いが無くなった事がスタッフの士気にも悪影響を及ぼしたことなどです。

私は当初の躍進の勢いで、こうした一つ一つのほころびを気にしていなかったのです。また今にして思えば、金策などで院を空けがちになり、患者さんの信用も失っていたのでしょう。当時はそんな事すら気づかずにいました。一言で言って、経営ノウハウが甘かったのです。

そんな甘い私の中にも、天狗だった頃のプライドだけは残っていました。スタッフ達の給料遅配だけは避けたかったのです。そこで私は不正請求を少しずつ始めていきました。"病名のたらい回し"や"濃厚請求"をしてしまったのです。」

次回に続きます。

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