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不正請求の実態
強制された不正請求
不正請求体験談 第一回
不正請求の実態はいったいどうなっているのか?
今回から連載で過去に不正請求を行い、厳しい監査を受けた方から体験談を紹介する。

経験者が語る不正請求体験談

――不正請求。
この業界に従事している以上、皆さんも何度となく耳にした言葉でしょう。療養費が実質的に削減され続けている中、不正請求に走って処分を受ける人も後を絶ちません。
それだけ業界内について回る話題ではありますが、実際の体験談を直接耳にすることは少ないのではないでしょうか?

「どうして不正請求に手を出してしまうのか?」
「実際に発覚するのはどういった時なのか?」
「監査はどのように行われるのか?」
「処分はどういった風に決められるのか?」

今回編集部では、実際に過去に不正請求を行い、処分を受けた柔整師の方からお話を伺う事ができました。今回から複数回に渡り、実際の不正請求体験談をご紹介致します。
なお先生のプライバシーの関係上、実際の事実とは異なる表現が一部用いられている事をご了承ください。

親戚からの誘い

今だから話せる体験談
今だから話せる体験談

「その頃、私は接骨院を経営していました。赤字を出していたわけではありませんが、繁盛しているとも言い難い経営状況でした。

そんなある日に親戚より連絡があったのです。要件はこうでした。

『自分が経営している介護事業所で患者さんへのマッサージを行って欲しい』。

親戚が仕事を回してくれた事も嬉しかったですし、介護に関われる事にも情熱を持ちました。最初はそう思っていたのです。」

自分の施術が介護に役立てる。そういった先生の思いが後ほどの運命を動かした。もちろんこの時には、それが今後の人生を左右するとは先生自身が爪の先ほども感じていなかっただろう。

これでは食べていけなくなる!

「親戚の経営する介護事業所は大きな規模でした。来る日も来る日も多数の寝たきりのお年寄りを相手にする毎日です。
寝たきりのお年寄り相手という慣れない施術に加えて、毎日の事務仕事も入れれば寝る時間を確保するのがやっと。精神的にも厳しいものでした。他の事は一切できないような状態です。」

しかしそんな日々の中、先生は重大な事実に気づいた。

「沢山の患者さんが1カ所に集中しているこの環境では、往診料(往療料)が1往復分しかとれないわけですよね。私もうっすら意識はしていたのですが、いざ業務を始めてみて改めて厳しさを叩き付けられた感じでした。

『このままでは、自分は食べていけなくなるのではないか…?』。

そんな事を考えてしまうくらいに、生活が苦しくなってきたのです。」

正しい請求はやめてくれ

精神的に追い詰められながらも、親戚からの紹介という義理で、断りづらい仕事は続いた。そしてある日、先生は介護事業所のスタッフから相談を持ちかけられる。

「ある日顔見知りの介護事業所のスタッフに言われたのです。
『自分の腰も施術をして欲しい』と。
確かにスタッフ達はみな重労働です。お年寄りを背負って階段を上り下りする姿も見かけていましたし、私も『あれでは身体を悪くするだろうな』とは気にかけていました。私も施術家の端くれですから、身体の不調で困っている人を見捨てたくはありません。
精神的にも肉体的にもギリギリでしたが、若気の至りもあって『それなら他のスタッフさんにも声をかけてみたらいいよ』と言ってしまったのです。」

先生の施術は好評で、多くのスタッフが腰を看てもらいに先生の元を訪れた。スタッフ達の身体の状態は酷く、これでは彼らの介護が必要になってしまう、と思うほどだったという。スタッフの多くは感謝をしてくれたが思わぬ所から文句が飛んできた。

親戚だった。

「ある日親戚に呼び出されて言われたのです。『全員の腰が悪いと請求を上げるのは止めてくれ』。そう言われました。何故ですか?と問い返すと親戚はこう言うのです。
『全員の腰が悪いという事が労働基準監督署に伝わったらどうなる?ウチは労働基準監督署から狙われてしまうよ!』。

私も当然、ちゃんと施術をしたのに、わざわざ請求を誤魔化すようなマネはしたくない。労働基準監督署から狙われるのは自分が悪いからでしょう?という事を伝えました。勝手な事を言う親戚の言いなりになりたくないという気持ちもありました。

しかし親戚がこう言った時、私の決心は揺らぎました。『このまま君が腰の請求を上げ続ければ、この会社は潰れてしまうよ。そうしたらお年寄りやスタッフはどうなる?だとすれば、私は君を切らなければならないよ』。

……。結局私は親戚に言われるままに別な部位を施術した事に誤魔化して請求を上げることにしました。どうにか方法を取ろうにも、私も若く何も力を持っていなかったのです。そしてやはり自分自身の生活も大事でした。ここからなんです。全ての始まりとなったのは」

次回に続きます。

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